[海外で仕事] アメリカ企業で成功するコツ
15年働いて学んだ日本人が海外で働くコツ
私は今までアメリカ企業で20年以上働いてきました。
その中でも15年間、アメリカの本社で商品開発のマーケティング担当として働いてきました。
グローバルな会社であり、アメリカ人だけでなく、ヨーロッパ、アジアの国籍を持つ社員とも日々一緒に働いています。
今までの仕事の経験で、『日本人』である私が学んだ「アメリカで働くコツ」を紹介したいと思います。
あくまでも、私がマーケティングとして働いてきて感じた事です。
職種が違うと少しの違いはあるかと思いますが、当てはまることは多いはずです。
こんな方々に役立つように書きましたので、ご覧下さい。
ワーホリで海外で働きたいと思っている方
将来はアメリカで就職したいと夢みる社会人や学生の皆さん
これから留学したいと思う学生さん
海外で働きたいが英語に自信が無い方
現在、アメリカで外資系企業で働いている人
下記が今まで培った私の大事にしている10のポイント。
適応力が大事。変化についていく。
あたり前じゃない事を普通に思う。
日本人である事を常に意識する
英語力より仕事力
プレゼンは英語の得意さではなく、『自分らしさ』で勝負
何でもシンプルが一番。
ミーティング中に何も言えなくて、最後に誰も言ってない事を言え。
ミーティングではなるべく最初に何か質問すると楽になる。
グローバルな視点で、物事を考えよう。
日本の事は職場でなるべく話そう。
それぞれ詳しく説明していきます。
#1. 適応力が大事。変化についていく。
アメリカの企業は常に『CHANGE』していく。日本のように積み重ねと歴史ではない。
トランプ大統領になり、大きくアメリカが変わったようにリーダーが変われば国も変わる
もちろん、会社のベースとなる信念が大きく変わる事は少ないが、経営やマーケティングの仕方などはリーダーが変われば、コロッと変わる。
時代の変化と共に会社も変わっていかなくてはならない。
『ダーウィンの進化論』のように自分も常に変化に対応していく事が大事。
もちろん、私のような平社員であっても、直属の上司が変わるだけで、やり方が変わる。
今まで「ダメ」とされていた事も「良く」なるのである。
反対に「良かった事」も「ダメ」にもなる。
そこに質問や不平を言うよりは、それに対応して努力が必要である。
変化をポジティブに捉えて、それを全面サポートするぐらいの前向きな精神が無いといけない。
#2. あたり前じゃない事を普通に思う
『あたり前』としていたことが『あたり前』じゃないことが多々起きる。
日本の常識が海外では常識ではない。
全ての事がそういうわけではないが、そういう時がある。
アメリカだけでなく、グローバルの視点で考える。
日本の常識は世界にある様々の国の常識では無いのは理解できるだろう。
『世界にはたくさんの常識がある』
海外企業で働く際は、それに驚くよりはそれを『当たり前』として慣れていくしかない。
驚いて、それを否定し続けても何も前に進まない。
#3. 日本人である事を常に意識する。
私の会社は、アメリカの企業であるせいか、アメリカ人が多い。
もちろん、ヨーロッパやアジアからの社員もたくさんいる。
そんな社員の集まりの中で、私は日本人である事を大事にしている。
日本人だから貴重であり、日本人であるからココに仕事があると思っている。
(参照:アメリカで日本人らしく生きる)
#4. 英語よりも仕事力
「英語ができないから海外で働くのは無理だ」
と聞いたことのあるフレーズ。
そう思っている人がいたら、勿体無い。
英語なんて、そのうち身に付く。
一番大事なのは、『英語』ではなくて、自分が持っている仕事の能力、経験や視点、価値観。
日本で死ぬほど働いてきた方は、こっちにいる社員に持っていないものを持っているはず。
英語が全然必要無いとは言いません。
ただ、仕事をする上で一番大事な事では無いという事を言いたい。
(参照:英語は暗記で上達する)
#5. プレゼンは英語の得意さではなく、『自分らしさ』で勝負。
私の仕事はプレゼンテーションの機会が多い。
プレゼンが嫌いな人は多いが、私は英語でやるプレゼンが嫌いでは無い。
誰にも邪魔されずに自分で喋れる。自分の個性と知識を世界に魅せるチャンス。
もちろん、英語でやるのだが、そこに英語の完璧さは求めない。
英語がうまいだけの人のプレゼンほど眠くなるプレゼンは無い。
私はこれぞ『俺のプレゼンだ』というプレゼンをする。
これは誰にも真似できない。
#6. 何でもシンプルが一番。
プレゼン資料やEメールのコミュニケーションなどはアメリカではシンプルが一番だ。
日本であるような細かく、これもあれも全部資料あるよって言うのは、ウケない。
シンプルですぐ頭に入ってきて、分かりやすいというのが一番。
”LOST IN TRANSLATION”という言葉があるが(映画もあったね)、要は英語の解釈がみんなそれぞれ違うことで大事な要点を失うという事である。
これは英語が第2言語である人達が集まれば、よく起こること。
シンプルなコミュニケーションをしていれば、そんな事はない。
辞書で調べたような難しい単語も使う必要なし。誰もが知ってる言葉で良い。
細かい情報を載せたい場合は別に必要な人に送ればいい。
もしくは、プレゼンのAPPENDIX(概要欄)に入れればよい。
詳細が必要な人は見て下さい、と一言添えておこう。
#7. ミーティング中に何も言えなくても、最後に誰も言ってない事を言え。
私は今でも大勢でやるミーティングが好きではない。
15年以上もアメリカで働いているが、日本との違いにまだ慣れていない。
大きな違いは、役職、社歴、年齢などは関係なく、誰もが自由に発言する所。
そのせいか、発言するタイミングがメチャクチャ難しい。
自分が不得意なくせにアドバイスする権利など無いが、私はこのような戦略をとる。
(ミーティング中) 誰かがある意見を言う。
そして、どんどん被せて発言するアメリカ人が多い。
いやいや、それAさんも言ったし、Bさんも言ったし。。。というのが頻繁におこる。
ちょっと言い方変えているが、結局は同じ意見じゃないか。
アメリカでは、自分も「同じ意見だよ」という事を伝えるために、自分の言い方で同じことを言う。
そんなときに私はこうする。
『同じ意見』だったらあえて何も言わない。
『ちょっと違う』、もしくは『全く違う』場合には、最後のチャンスを待って、自分の意見を発言する。
私は違う視点で常に考えているという風に周りから思われた方がイイ。
自分の存在意義や居場所がある方が良いと私は信じる。
せっかく日本から来ているんだから、違う何かを持ち込みたい。
#8. ミーティングでは開始10分で発言
ミーティングで発言するのは日本人なら苦手なもの。
それは私も一緒。
ただ、これをするとミーティングでの発言が楽になる(あくまでも私の感想ですが)
それは開始10分以内に何か質問をする。
最初の方ってわりと質問のハードルが低い。
まだ、誰も質問してないから。
後だと、ごちゃごちゃしてきて、今更聞けないみたい時が多い。
最初に何か発言しておくと、何か解放されたような気がする。
たぶん、このミーティングで何か貢献したよ感が自分の中で湧く。
そして、その後も発言しやすい。
僕だけだろうか?
#9. グローバルな視点で、物事を考えよう。
日本人は自分たちの事は勿論だが、様々の国の人の特徴や流行りを把握している事が多い。
そう! 我々は『国際人』なのだ。
そのグローバルな視点で常に考えるように意識し、発言しよう。
アメリカ人は、本当に自分たちの国をベースにして考えることが多い。
ヨーロッパの人も国々が集まっているだけあって、グローバルな視点で考えることが多い。
すべての国の状況を考えての国際的な意見は自然と『深くて重いもの』になる。
#10. 日本の事は職場でなるべく話そう。
同僚と会話をしていると、「日本の事など興味ないだろうな〜」って勝手に推測してしまう場合がある。
また、あえて日本の話題を話さない時が多い。
そんな経験はないですか?
僕にはある。
ただ、毎回思うが、彼らに興味が無いというのは違う。
彼らは何を聞いたらいいのかが、分からないのだ。
本当に何でもいいので、日本の事はなるべく共有しよう。
国民健康保険でもいい、日本のコンビニがすごい便利な事でもいい、枝豆は夏に生で買う、日本は玄関があり、靴を脱ぐ。。。。などなど。
当たり前に日本で経験したことを知らない人が多い。
だから話してあげよう。
そこから会話が盛り上がる。
最後に
私の大事にしていたことは、『日本人』として『自分らしく』人と接する事です。
日本人の性格であれば、ミーティングでの発言などが多少苦手になるのは当たり前です。
アメリカ人と同じことをするのでなく、日本人の自分にしか無い『ユニーク』に誇りと自信をもちながら仕事をすると必ず良い結果がでると思います。
私も常に変化に順応しながら、日本人魂で毎日頑張ってます。
皆さんも頑張って下さい。
アメリカで働く日本人が増えてくれる事を心から祈ってます。